自分は病気で入院なんてしないから関係ないと思っていませんか?“まさか”が当然ににやってくるんです。
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病気やケガになったときに使える公的制度
まずは病気やけがになったときに使える公的制度から説明します。
高額療養費制度とは
医療費の自己負担額が高額になった場合、一定額(自己負担限度額)を超えた分があとで払い戻される制度。
医療費が高額になることが分かっている場合は「限度額適応認定証」を提示する方法が便利です。「限度額適応認定証」を病院の窓口で提示すれば請求される医療費が、高額医療費制度の自己負担限度額までになります。
支払う医療費を減らすことが出来ますし、あとから払い戻しを申請する手間もかかりません。「限度額適応認定証」は各健康保険の窓口に申請すると発行してもらえます。
限度額適応認定証が届くまで数日かかるので早めに確認しましょう。
因みに発行された限度額適応認定証には有効期限があり、その期間の範囲内で使用が出来ます。有効期限後も引き続き認定証が必要な場合は再度申請が必要になります。
限度額適応認定書を提示したので、私の場合は医療費は9万以下で済みました。(食費やベット差額代除く)
傷病手当金とは・・・
病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度。被保険者が病気やけがのために4日以上会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。だいたい3分の2に相当する額が支払われます。
入院費用とともに「入院したために得られない収入」がありますよね。実際に、私も手術後も自宅療養が必要で、入院~数週間働けませんでした。働けない=収入がない。ここで活用できるのが傷病手当金です。
申請する際には医師の診断書が必要です。
自営業や専業主婦の方が介入する国民健康保険では「傷病手当金」制度はありませんのでご注意下さい。
入院するとこんなところにもお金がかかります
こんなに制度が整っているのだから「大丈夫だ」と感じた方もいるかもしれませんが、入院するとその他でお金が結構かかります。
例えば食費、病衣のレンタル、ベット差額代、テレビカード代など。
入院時の食事代は高額療養費制度の対象になりません。一般ですと1食460円かかります。1日にすると1380円。1週間にすると約10000円です。地味にお金がかかります…。そして年々、入院中の食事代の負担額は引き上げられています。
ベット差額代も高額療養費制度の対象になりません。ベット差額代は入院した病院によって値段は異なります。病院によってはスタンダードな4人部屋に入院する際にもベット差額代が発生するようです。
私は入院中ゆっくりと過ごしたかったので2人部屋を希望しました。入院中同室患者さんとのトラブルを仕事上知っているからです。「いびきがうるさくて眠れない」「しゃべり声がうるさい」「匂いがきつい」などです。
入院日数や治療内容によって費用は異なりますが、入院費用の平均は約22万とされています。
入院費はいくら?実際に入院でかかったお金を公開します
そんなこと言われても、入院した事が無ければ入院でかかるお金ってイメージ付きませんよね。実際に入院でかかったお金を公開しちゃいます。同じ手術を受ける方などに参考になれば嬉しいです。入院費用といっても、治療方法によって入院費は異なりますのであくまでも参考程度にみて下さい。
甲状腺手術の為にかかった費用
《甲状腺がんの甲状腺全摘術の為12日間入院》
保険 | 保険適応外 | ||
非課税 | 課税 | ||
診療費 | 317,860円 | ||
食事代 | 5,520円 | ||
ベット差額代 | 126,000円 |
317,860円の診療費が高額医療費制度を活用し、負担額88,025円に。
88,025円+5,520円+(126,000円+消費税額10,080円)で合計229,625円
※甲状腺手術の場合1週間程度で退院がほとんどですが、私の場合は合併症になり12日ほどかかりました。
※12日間入院したのに食事代合わないなと思われる方がいるかもしれませんが、私の場合禁食期間が数日あったためです。
放射性ヨウ素内用療法でかかった費用
《放射性ヨウ素内用療法の為の7日間入院》
保険 | 保険適応外 | ||
非課税 | 課税 | ||
診療費 | 635,650円 | ||
食事代 | 8,280円 |
635,650円の診療費が高額療養費制度を活用し、負担額83,787円に。
83,787円+8,280円で合計92,070円でした。
改めて計算してみると、すごく費用が掛かってますね…。これ、入院でかかった費用だけですが入院するまでの検査代など考えるとさらに医療費はかかっています。(汗)
幸いなことに、私は医療保険も加入していたので、カバーすることが出来ました。ですが、医療保険に加入していても、お金が支払われるまでちょっと時間がかかります。
病院の窓口で問い合わせたところ、「病理診断の結果が出てからしか診断書をかけないので少し時間がかかる」との事でした。手術を受けてから、約1か月ほど診断書を貰うまで時間がかかりました。診断書を保険屋さんに提出してからは数日ですぐに振り込まれました。
まとめ
以上が病気やケガになったときに使える公的制度でした。参考にしてみて下さい。
ご覧いただきありがとうございました。