こんにちは、みきこです。
がん告知を受けてから、治療のこと、家族のこと、お金のこと、これからのこと。色々なことに悩みますよね。
私もそうでした。「再発したら」「子どもが欲しい」「お金大丈夫かな」と考えたこともあります。これから先の将来を考えると気持ちがどんよりしてしまうこともありました。
ある日、「あれ、なんだか自分の心や生活さえも“がん”に支配されているんじゃないか…?」ということに気が付きました。
がん患者の、うつ病の発生率は一般と比較し2倍以上であることが報告されているそうです。
今回は、私が心を整えるためにしたことを紹介したいと思います。
Contents
心を整えるためにしたこと
睡眠をとる
睡眠前に絶対にスマホをいじらない。病気のことを調べてみたり、友人のSNSをみて羨ましく感じたりと負のループに陥ります。病気のことを調べるときには日中がおすすめです。
掃除する
何も考えずに、作業に集中すると心がすっきりします。汚れた部屋より、整理整頓された部屋のほうが気持ちも少し明るくなります。
リラックスできるように工夫する
SNSから少し離れてみる
友人のSNSみて羨ましく思うこともありました。「なんで私だけ治療しているんだろう」「私も子ども欲しい」。なんだか、生きているフィールドが違うとさえ思いました。友人の喜ばしい出来事に、喜べない自分も嫌でした。
SNSをみていると心が疲れてしまうので、SNSから少し離れることにしました。自分がみたいもの以外は非表示。そうしたら心が楽になりました。
自分の心以上に大事なものはありません。それで離れていく人がいるなら、それはそれでいい。
未来を考えすぎない
病気の何が不安にさせるかって“先行きが見えない”不安です。「転移してるんじゃないか」「再発するのではないか」など…。考えたら本当にキリがないです。今も不安がないわけではありません。
私は元々ライフプランを考えるのが好きでした。ですが、病気になってからはあえて考える事をやめています。「〇〇歳で子どもが欲しい」とか考えても結局、自分の首絞める事になる。病気次第なところもあるからね。「子ども、いつかできたら嬉しいなー」くらいに思っています。
人生なりゆきだっていいよね。
考えても未来なんて神様以外わかりません。
でも今が未来に繋がっていることは確かだと思う。それなら私は、今を楽しく生きる事にする。未来はわからないから人生は楽しい。
病気のことを話せる相手をみつける
家族や友人、自分が病気のことを話せる相手を見つけます。誰でもいいんです。ひとりで抱え込んでいませんか?周りに病気のことを話せる人がいないのならSNSで探してみて下さい。
病気になる前には戻ること出来ないけど、気持ちを誰かと【共有】するだけで、少し心が楽になります。
身近な人に話すことが難しいときには「がん相談支援センター」も利用できます。がん相談支援センターは全国のがん診療連携拠点病院などに設置されているがんに対する相談窓口です。自分が通院している病院でなくても、大丈夫です。どなたでも無料で利用できます。
電話での相談や対面での相談も可能です。がん専門相談員として研修を受けた、がん看護専門看護師や認定看護師、医療ソーシャルワーカーにがんの治療や療養生活全般の質問や相談ができます。
「がん相談支援センター 東京」など、住んでいる都道府県を入れて検索すると調べられます。
みんなに理解してもらおうと思わない
病気になってから心無いことを言われたり、些細なことに傷つくことがあるかもしれません。
私も、「若いのに可哀想」「がんなのに良く働けますね」など心無いことを言われ、傷ついたこともあります。きっと、心無いことを言った人は、相手を傷つけたことにさえ気づいていません。
正直、病気になった気持ちなんて病気になった人しかわからないと思います。
わかってもらえる人にだけ、わかってもらえればいい。
泣きたいときには泣こう
無理しすぎないこと。泣きたいときには泣きましょう。ちゃんと自分の心を認めてあげよう。
病気になって申し訳ないと思わないこと
私たちは好きで病気になったわけではありません。“ただ”病気になっただけです。
「親より先に病気になって申し訳ない」「家族に申し訳ない」そういう気持ちもわかります。でもあなたがいけないわけじゃない。自分を責めなくていい。
“ごめんね”よりも“ありがとう”を伝えよう。逆の立場だったときを考えてみて。私だったら頼ってほしいって思う。悪い気なんてしませんよ。頼ってくれたら、私は嬉しいです。
がん告知を受けてから約2年経った今、思うこと
病気が分かったとき、「時間が解決してくれる」そんな言葉が嫌いでした。いやいや、そんなわけない、こっちは病気になってこれから治療だよ!って。告知を受けてからの1年は精神的に辛くて泣いてばかりだった。職場でも耐えきれず泣いたこともあった。
今、がん告知を受けてから約2年経ちますが笑って過ごせてます。時間が解決してくれたように思います。ちょっと、自分ががん患者であることを忘れてしまっていることもあります。しかし、がんが私の人生を大きく変えたことは間違いない。
いい意味でも、悪い意味でも。がんになって良かったまでは言えないけど、がんになったことで気付いたことは沢山あるし、出会いもまた増えた。
がん患者という役割も背負って、これからも私は私らしく生きていく。これは私の人生だ。