入院が決まった際に、受付で聴かれる「個室と4人部屋どちらにしますか?」と聴かれて悩む入院部屋問題。
結論を言ってしまうと、個室と大部屋ともにメリット・デメリットがあります。メリット・デメリットを知った上で部屋を考えて決めていただくのが良いと思います。
Contents
個室のメリット
まずは、個室のメリットから書き出してみます。
プライバシーが保たれる
大部屋と違って、一人部屋ですからプライバシーが保たれます。個室のメリットは何といっても周りに気を使わなくてもいいことです。
「手術後はゆっくり休みたい」「お仕事に集中したい」など考えている人には個室はおすすめです。
※手術の内容によっては、術後の数日間のみ看護ステーションから近い部屋に移動することもあります。
個室のデメリット
いくら個室がいいと思っても空きがなければ入れない
大部屋に比べて個室は部屋数が少ないので、個室がいいと思っても空きがない場合があります。
お金がかかる
当然ながら大部屋に比べて個室の方がベッド差額代が高くなります。
ベット差額代ってなに?と思われる方がいるかもしれないので簡単に説明します。差額ベッド代とは入院時に支払う病室の料金のことです。
ベット差額代は高額医療費の対象になりません。個室を選択し、長期入院になれば差額ベッド代が思った以上にかかってしまった…ということがありえます。
お財布との相談ですね。医療保険に加入している人であれば、保険でカバー出来るかもしれませんので確認してみてもいいかもしれません。
こちらも参考にしてみて下さい。
因みに、私が病院で働いてた時に個室に入っていた人の多くは、
- お金に余裕がある
- お仕事が忙しく、入院中もお仕事に集中したい人
- 小さい子がいるお母さん
- 他人に干渉されたくない人
- 個室でゆっくり過ごしたい人
が、多かったように思います。
人によっては静かで寂しい
良くも悪くも個室は静かです。大部屋に比べると圧倒的に人の入りが少ないです。人によっては、個室は静かで寂しいな…と思われるかもしれません。
大部屋のメリット
同室の患者が話しかけてくれる
大部屋だと、同室の患者さんが話しかけてくれる事があります。同じ病気の治療を行っている事も場合によってはあり、情報共有できることもあります。
同じ病室だからといって、同じ病気で同じ病期であるとは限りません。
病期告知後の方、手術前後の方、治療の副作用などで調子がすぐれない方、など様々な人が入院しています。「喋りたい人」「喋りたくない人」います。だから、これはメリットでもありデメリットでもあると思います。
大部屋のデメリット
プライバシーが全くない
カーテン1枚で仕切られているだけなので、同室患者の病状の話など聴くつもりはなくても聴こえてしまうことがあります。
入院部屋の大部屋はなんせカーテン1枚なので…。
家族でも一緒に住んでいると何かと揉めたりしますよね?入院中は違う年代、生き方、性格、価値観が全く異なった他人と数日間過ごすわけですからトラブルも出てきます。
そもそも入院に対するストレスや、治療に伴うストレスで、普段よりストレスが溜まりやすいのですよね。
音問題
病院で看護師として働いている際に意外と大部屋でトラブルになりがちなのが音問題でしたね。「隣の人のイヤホンから音漏れしていてうるさい」「面会者の声がうるさい」「いびきがうるさくて眠れない」などといったトラブルです。こればっかりは正直に言えば運なのですが…。
「隣の人のイヤホンから音漏れしていてうるさい」「面会者の声がうるさい」これに関しては、看護師に伝えてもらえればそれとなく看護師から伝える事が出来ます。
しかし、いびき問題は結構大変なのです…。だいたいの場合いびきをかいてる本人は自覚がないからです。大部屋に入院されている方の中には、売店で購入して耳栓を付けて寝ている方も多くいらっしゃいました。時には、部屋を移動した事例もありました。
大部屋でもベット差額がかかることもある
ベット差額代がかかるのは個室だと思っていませんか?実は大部屋でも条件が満たせばベッド差額代がかかる可能性があります。とはいえ、個室よりはベッド差額代はかかりません。
大部屋の中でも「窓側」が人気
大部屋で特に人気なのが窓側。大部屋の中でも窓側から埋まっていきます。私自身入院して、窓側と窓側じゃないのを体験しましたが、やっぱり窓側の方が良かったです。景色がみれて、何となく気分が良かったです。
まとめ
個室・大部屋どちらにもメリット・デメリットがあります。個人的には、人生の中でそんなに入院する機会はそんなにないと思うので、自分が「いいな!」と思う部屋を選択したらいいんじゃないかなと思います。それでは!!