病気の話

私が甲状腺がんと診断された日

 

こんにちは!みきこです。今回は私が甲状腺がんと診断された日について投稿します。あくまでも私の体験談として読んでいただけると幸いです。

私が「甲状腺がん」と診断された日

検査を受けて1週間後細胞診の結果を聴きに行くことになり受診しました。

普段より呼ばれるまで時間がかかり、なかなか呼ばれず。せっかくのお休みなのになー、早く帰りたいなーなんて思いながら診察を待っていたのを覚えています。

ようやく診察で呼ばれて、入ってすぐにふと電子カルテをみたら【乳頭がん】と書いていた。

え、がんって書いているけど、私のカルテ・・・?いやいや私、20代だよ?乳頭がんって何なの!?

嫌な動悸が止まらなかったことを今でも覚えてる。

ひとりでがん告知を受けました

そこからひとりで、がんの告知を受けました。私は看護師という不定期の仕事をしていて、旦那は土日休みなので、普段からひとりで受診していました。

細胞診の結果、甲状腺のがんで、【乳頭がん】という種類。手術が必要という説明を受けました。冷静に、医師の説明を聴かなくちゃ!!と思い頑張って冷静ではない頭で精一杯聴きました。

その後、造影CTの検査を受けて欲しいとの事で、がんと告知されてすぐに検査室へ。

診察室を出て、ちょっと涙が出そうになった。けど、まだ沢山の診察待ちの人がいるのをみて、“ここで泣いちゃいけない”なぜかそう思って我慢した。

これから私はどうしたらいいんだろう・・・。

そんな中で造影CTを受けたから、造影剤を入れられても全然暖かさも分らなかった。

診察室に戻って手術日を決めた

また診察室へ戻って、手術日はどうするか聴かれた。嘘であってほしいと思ったけど・・・・ああ、これは現実なんだなと思った。正直に言えば突然がんと診断されて愕然としているのに、手術日を決めて下さいなんて、ひどいと思いだんだん怒りが湧いてきたのを覚えている。

この病院の手術日の最短は5か月先だった。がんの中でも進行が遅いがんと言われてもこわかった。だから、手術が早く受けれる大学病院にお願いすることにしました

そのまま、大学病院の先生の診察室にまわされることになりました。この先生が私の主治医になります。

この先生は私とあって、まずは「突然のことでびっくりしましたよね。」と声をかけてくれた。その一言に、私の緊張の糸が切れて泣いた。

先生は、わかりやすく病気のことを教えてくれました。

検査の結果を聴き終わったら、妊活しようと思っていました。まさか、こんなことになるなんて思いもしなかった。

だから、先生にもっとたくさん聴くことはあったのに「妊娠は出来ますか?」と確認しました。「治療がおわるまでの約1年は妊娠は控えなきゃいけないね。そのあとは妊娠しても大丈夫。データ見ながらになるけどね。」

がーーーーーーーーーーーーーーーーーん。約1年ですか・・・・。

がんと診断されたことも悲しかったけど、当時の私は治療に伴う影響「治療の為に妊娠を控えなきゃいけないこと」のほうがショックだった。

「じゃあ、手術の日は、手術可能の最短日でお願いします。」とお願いしました。

もう嫌だ・・・。あーあ、私本当にがん患者なんだって思った。手術日を決めて、紹介状を書いてもらってこの日は終了しました。

病院からでたら、さすが表参道。おしゃれな人がいっぱいで、わいわい騒いでいる。いいな、楽しそうで・・・。自分とのギャップに頭がクラクラした。早くこの場所から離れたい、そう思ってすぐに電車に乗った。

電車の中、これからどうなっちゃうんだろう、職場にも連絡しなきゃ、長期間の休みが取れるのかな、術後に仕事復帰できるのかな、子ども欲しかったな、もう1年は無理なんだな、結婚して結婚式して間もないのになんで私なの・・・?転移とかしてないのかな?色んな事を考えてた。

「がん」を持つ患者さんには仕事でたくさん関わっていたのに、「がん」たった2文字だけれどずっしりと重みを感じた。心のどこかで、がんは自分のことには結びついていなかったんだと思う。

家に帰ってからは病気のこととか、入っていた医療保険の保障はどうだったかなと、調べたりしていた。ああ、医療保険に入っていてよかった。って思ったのを覚えている。

家族に結果を伝えました

ああ、家族に連絡しなくちゃと思って、旦那と実母に連絡して結果を伝えました。

この日は、仕事を早く終わらせて帰ってきてくれた。ごめんね、がんになっちゃって…。子ども当分の間は無理だって…。と、話したと思う。私の身体が1番大事だよと言ってくれたこと忘れない。嬉しかった。

落ち込んだ私を慰めるために、この日から4日間連続でケーキを買ってきてくれた。(笑)

絶対に治療して元気になってやる!!

心底“がん”であったことに落ち込んだけど、みんなのやさしさに触れて、あー絶対に治療して元気になってやるって思った。

がんと診断された日は、あっという間なような、長かったような1日だった。